2025/03/19

「久延彦便り Q&A」(9)

Q.
 人間は誰しも死を迎えますが、私たちは生きているうちにどのように生きるべきなのでしょうか。イェール大学では23年連続の人気講義があり、「死とは何か」をテーマにしているそうですが、その講義では、死後の世界があることの科学的根拠はないとされています。死後の世界があるかどうかについて、どのように考えたらよいのでしょうか。

A.
 これは死生観に関わるとても重要な問いだと思います。そして、死をどのように捉えるかによって、その人の生き方は根本的に違ったものになります。生と死とは何であるのか、死後の世界は本当にあるのか、ということは実に深淵なテーマであると思いますが、ここでは死生観についての一つの視点をお話ししてみようと思います。

2025/02/26

「久延彦便り Q&A」(8)

Q.
 毎年2月になると「北方領土の日」(2月7日)と「竹島の日」(2月22日)のことが報道され、日本の領土問題について考えさせられるのですが、ロシアと韓国に占拠されているこれらの領土が返還されることはないのでしょうか。また、どのようにすれば奪われた領土を取り戻すことができますか。

A.
 まず、北方領土と竹島について、これらの島が不法に占拠されるようになった経緯を記しておきます。

2025/01/22

「久延彦便り Q&A」(7)

Q.
 中華人民共和国の建国は1949年ですが、いわゆる「日中戦争」において日本が戦った中国とはどこの国のことですか。また、「南京大虐殺」とはどんな事件だったのか、その真相についても教えて下さい。

A.
 最初に歴史的事実を確認しておきたいと思います。支那大陸における国家の変遷についてですが、清朝は1911年の辛亥革命(しんがいかくめい)により滅亡します。そして、翌1912年に辛亥革命の指導者であった孫文(そんぶん・1866-1925)により中華民国が建国されました。

2025/01/15

「久延彦便り Q&A」(6)

Q.
 娘が高校時代に広島原爆ドーム前での平和運動に参加しました。その後、周囲の人にも平和運動への参加を熱心に呼びかけていましたが、ある日、担任の教師から「その平和運動はやめた方がいい。その運動には共産党員が深く関わっているから危険だ」と言われ、やめることができました。昨年、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)がノーベル平和賞を受賞しましたが、この団体の運動にも共産主義思想との関わりがあるのでしょうか。

A.
 平和運動と称されるものすべてに共産主義思想との関連があるとは言い切れませんが、ただ「平和」という言葉を共産主義者が好んで使うことはよくあることです。「平和」という誰も反論できないような言葉を用いることで、自らの運動を正当化し、あるいはその活動自体が絶対正義であるかのように装うことが共産主義者の常とう手段でもあるからです。

2025/01/08

「久延彦便り Q&A」(5)

Q.
 グローバリズムという言葉を最近よく耳にするようになりましたが、そもそもグローバリズムとはどのような概念なのでしょうか。また、グローバリズムがなぜ良くないのか、その問題点について教えて下さい。

A.
 まず、グローバリズムの意味ですが、地球を一つの共同体として世界の一体化を目指すというもので、一般的には国境という垣根を越えて、政治、経済、文化などを地球規模で拡大させるというものです。このような概念だけ聞けば、世界が一つになるという夢のようなお話に聞こえますが、実はそこには隠された目的があるのです。簡単に言ってしまえば、人間の極限のエゴであり、底知れぬ金銭欲です。要は、お金儲けをするためには国境が邪魔であり、世界中にいろいろな国家が存在し、それぞれの政治・経済制度があることが障壁となって自由にお金儲けができないと考えているだけのことです。

2024/12/04

「久延彦便り Q&A」(4)

Q.
 ハーバード大学で行われている世界最長の研究テーマに「幸福と健康に関する調査」というのがあります。現時点で幸福と健康に最も影響しているのは、「同じ価値観を持つ信頼できる人との人間関係」と考えられており、具体的には経済的成功や名声より信頼できる人との結婚や友人を持つことが幸福に影響しているという結果が出ています。この調査結果を踏まえた上で、「幸福」の本当の意味について教えてもらえませんか。

A.
 まず、ハーバード大学の調査についてですが、幸福の要件として「同じ価値観を持つ信頼できる人との人間関係」があるというのは、全くその通りだと思います。人が幸福であるためには経済的な成功や名声、つまり物質的な豊かさや社会的な評価ではなく、より信頼できる人との人間関係にあるという調査結果はまさに的(まと)を射(い)たものであると思います。

2024/11/20

「久延彦便り Q&A」(3)

Q.
 「教育は人間を悪魔にしてしまう」と言われていましたが、悪魔の子になってしまった人を救うにはどうしたらいいですか。

A.
 結論から言えば、悪魔の子になってしまった人を救うためには、もう一度教育をやり直すしかありません。誤った教育、偏った教育、さらに言えば人を悪魔にしてしまうような教育を受けたことで、人は悪魔のような存在になってしまったのですから、今度は、正しい教育、偏らない教育、そして、人を神の子に生み変えることのできる教育を受けなければならないのです。