2025年8月27日水曜日

「久延彦便り Q&A」(14)

Q.
 統計学に基づけば、自然災害による死者数や戦争による死者数などは年々減少し、改善されているにもかかわらず、テロリズムの犠牲者は年々増加しています。特にテロは中東地域で増加傾向にあるそうですが、なぜ、テロリズムによる犠牲者だけは減らないのでしょうか。

A.
 テロリズムの定義について普遍的な合意はないのですが、米国では、テロリズムとは「準国家的集団または秘密の代理人による、非戦闘員を標的とし、事前に計画された政治的な動機を持つ暴力をいう」と定義されています。また、一般的には、テロリズムとは、政治的目的、宗教的またはイデオロギー的な変化を追求しようとして、特に民間人に対して、暴力またはその脅威を行使することです。

2025年7月9日水曜日

「久延彦便り Q&A」(13)

 Q.
 「死ぬまでに観るべき映画」とか、「一生に一度は読むべき本」などと、よく言われることがありますが、観るべき映画や読むべき本としてお薦めのものがあれば、教えて下さい。

A.
 映画を観ることで人生のたいていのことは学ぶことができる、と語った人がいます。それほどまでに映画には、私たちの人生とは何なのか、生きることの意味は何であり、死とは何なのか、愛とは、信頼とは、正義とは、そして、善悪とは、などの根本的な命題に対する何らかの答えが散りばめられているのでしょう。

2025年6月18日水曜日

「久延彦便り Q&A」(12)

Q.
 過疎化と東京一極集中の問題についてですが、転出超過ランキングにおいて、広島県が4年連続で1位となりました。鳥取や高知のような地方に限らず、仙台や広島のような地方都市でも若者の都市部への流出が止まらないようです。広島では流出を防ぐ取り組みもいろいろと行われているようですが、そもそも過疎化を止める必要はあるのでしょうか。東京一極集中が加速している現状をどう思われますか。

A.
 まず、多くの若者が東京などの大都市に流出しているという現状ですが、これはある意味では仕方のないことだと思います。特に、若者たちは将来に対する夢や希望を少なからず心に抱いていて、自分の人生において大きな可能性を持っています。自分の能力を高めたい、自分の夢を実現したい、また、自分の可能性を最大限に生かしたい、そのような思いで夢や希望を実現する場として、東京に出て行くのではないでしょうか。

2025年5月21日水曜日

「久延彦便り Q&A」(11)

Q.
 2024年春に刷新された小学校6年生の道徳の教科書からは削除された題材に「星野君の二塁打」というものがあります。題材のあらすじは次のようなものです。

 「選手権大会出場のかかった重要な試合で、監督から出された送りバンドのサインを無視して(打てそうな気がしたため)二塁打を放ちチームの勝利に貢献した星野君。チーム全員で決めた作戦(試合前に監督の指示に従うとミーティングで決めていた)に反した星野君は監督から当面の間、試合への出場を禁止される。」

2025年4月23日水曜日

「久延彦便り Q&A」(10)

Q.
 政府が不妊治療を保険適用することを決定しましたが、この決定に対しては倫理的な問題があるとする指摘もありますが、少子化対策のための保険適用を合理的とする意見もあります。不妊治療を取り巻く問題についてどのように考えたらよいのでしょうか。

A.
 まず、一般論としてですが、女性の妊娠適齢期は20代から30代前半と言われています。女性ホルモンの分泌量が多く、卵子の質も良好なため、妊娠しやすいとされており、30代後半には妊娠率は低下し、40代以降では急激に妊娠率が下がります。また、流産や染色体異常のリスクが高まるようになります。

2025年3月19日水曜日

「久延彦便り Q&A」(9)

Q.
 人間は誰しも死を迎えますが、私たちは生きているうちにどのように生きるべきなのでしょうか。イェール大学では23年連続の人気講義があり、「死とは何か」をテーマにしているそうですが、その講義では、死後の世界があることの科学的根拠はないとされています。死後の世界があるかどうかについて、どのように考えたらよいのでしょうか。

A.
 これは死生観に関わるとても重要な問いだと思います。そして、死をどのように捉えるかによって、その人の生き方は根本的に違ったものになります。生と死とは何であるのか、死後の世界は本当にあるのか、ということは実に深淵なテーマであると思いますが、ここでは死生観についての一つの視点をお話ししてみようと思います。

2025年2月26日水曜日

「久延彦便り Q&A」(8)

Q.
 毎年2月になると「北方領土の日」(2月7日)と「竹島の日」(2月22日)のことが報道され、日本の領土問題について考えさせられるのですが、ロシアと韓国に占拠されているこれらの領土が返還されることはないのでしょうか。また、どのようにすれば奪われた領土を取り戻すことができますか。

A.
 まず、北方領土と竹島について、これらの島が不法に占拠されるようになった経緯を記しておきます。